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April. 2018
2017年10月のfrom MILANO、「私達のミラノ」でステファーニャとレオナルドがお気に入りの場所の一つとして教えてくれた{STAMBERGA}。 ミラノでも最もエクレクティックな地区、ポルタヴェネツィアの駅から歩いてすぐ。 中庭に面している隠れ家的なこの場所は、アートフォトギャラリーであり、オーナーによってセレクトされた本や雑誌、ステーショナリーが置かれ、オリジナルブランドのお茶を味わう事ができるというコンセプトストアの機能も果たすアイコニックスペース。
Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)
通訳/クリエイター
大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。
{STAMBERGA}とは、かつては「石の住まい」という語源を持ち、軍人達が軍事政略について議論し、休息する場所だったと言い伝えられており、ポジティブな意味合いの言葉だったが、現代では、退廃的で汚く危険で暗い場所と言ったネガティブな意味を持つ。 スペースを見回してみると、壁が剥げていたり、やや汚い印象を与える一方で、お茶を飲み、置かれている書籍を手にとってみたり、時にここで出会った人とおしゃべりが弾み、ゆったり過ごす事ができるこの空間にピッタリの名前だ。
{STAMBERGA}のオーナー、マルコは25年間100カ国以上を訪れ、総計5000日にのぼる海外出張をこなしたビジネスマンとしての仕事に終止符を打ち、2015年、それまで世界中で見たもの、そして自身の経験を元に自分の世界を表現するスペース、{STAMBERGA}をオープンさせた。 彼が20年間フォトグラファーとして撮り続けてきたミャンマーの仏教僧達のモノクロ写真 ”Spiritus”は、{STAMBERGA}に常設展示されている。又、フォトグラファー仲間を招待して展覧会やイベントも頻繁に行なっている。
ファッションが大好きで、特に自称デニムマニアだというマルコによってセレクトされた選りすぐりのファッション雑誌や本が、その他インターナショナルなインテリア雑誌やお洒落なガイドブックと共に並んでいる。 インスピレーションの宝庫であり詩的な空間、ポエティックライブラリーでもある{STAMBERGA}。
世界中を回ったマルコだが、これまで日本には行った事が無く、昨年の夏に初めて東京と京都を訪れてすっかり日本の虜になってしまった。 自分の琴線にひっかかるものは大抵日本に関係するものだと熱く語る。 ミラノでのお気に入りの場所を尋ねれば、よく足を運ぶというSUMIREやKAMPAIという日本食レストラン、そしてミニマムで実用的なMUJIの名を挙げる。 日本製の文房具は素晴らしいと、ステーショナリーグッズも販売している。自身の仕事のキーワードは、「リサーチ」そして「クールハンティング」と語るマルコ。 この空間はまさに自分そのもの。自身のテイスト、情熱そして人生を反映し、自分が探し求めた心躍るモノが集まっている。
自身のお茶好きが高じて、今年2月には、お茶ブランドAUBERGE THÉ BLEUを立ち上げ、お茶のテイスティングスペースを設けた。 マルコセレクトの紅茶、煎茶そしてブルーティーと呼ばれるウーロン茶。どれもこれも洗練されたデリケートな味のお茶だ。 好きな色は青そしてインディゴブルーだというマルコの好みがここにも反映されている。 茶筅のような形のランプはBonacinaという家具メーカーのもので、ミラノで活躍する日本人デザイナーTomoko Mizuによるデザイン。マルコの日本好きが至るところに見られる。 来たる4月17日より始まるミラノデザインウィークでは、フオリサローネに{STAMBERGA}も参加するそうだ。マルコの審美眼にかなったデザインプロダクト作品を展示販売することになっているそうなので、この時期ミラノに訪れる事があれば、この機会に是非足を運んでみてはいかがだろうか。
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