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October. 2025
ボローニャ生まれ、2歳からミラノ育ちのイザベッラには5人の子供達がいる。2018年、18歳を迎えた第二子マリアが、友人達が開催する18歳を盛大に祝うパーティーに次々と呼ばれるようになり、彼女にその時に持っていけるバッグを作ってほしいと言われて作ったのがきっかけで始まったBagsMacondo。
「もともとデッキチェアに使われているストライプの布地を使って化粧ポーチを作っていたのだけれど、その素敵な布地でわたしにもバッグを作って欲しいと言った娘にヴァカンツァで頻繁に訪れるトスカーナに行った時に自分の好きなベルベットの布地を何色か選んでくるように言ったの。そして彼女が選んだ4-5種類の布地を組み合わせてバッグを作ってみたわけ。」
Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)
通訳/クリエイター
大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。
イザベッラは、ミラノの大学で美術史を学び、結婚後ロンドンに住み、3年間クリスティーズで仕事をした経験があるという。その後ミラノへ戻り、5人の子育てで追われた20年間は特に何も出来なかったそうなのだが、娘の1人にバッグを作って欲しいと頼まれたことで、色違いのバッグを取っ替え引っ替え学校に持って行っていた娘を見た娘達の友人達にも作って欲しいと次々と頼まれるようになったことで、一バッグブランドとしてのビジネスを確立したということだ。多くのミラノの洗練された女性たちは自転車で移動することも多く、朝から夕方までショルダーバッグを掛け、洋服の色に合わせてあらゆる色を集めるのも楽しみの一つ。昨今ミラネーゼ達に人気があるカラフルなベルベットやリネン素材のショルダーバッグは、このBagsMacondoのもの。
Macondo(マコンド)という名前は、ガブリエル・ガルシア・マルケスの小説『百年の孤独』に登場するマコンドという架空の村に由来しているそうで、少女時代に読んだこの本がとても好きで、愛犬である黒いラブラドールレトリバーにその名前を付けたというイザベッラ。その後、自身のバッグブランドにも同じ名前を付けたのだそうだ。
BagsMacondoのバッグは、シンプルでありながら洗練されたデザインが特徴で、驚くほど多用途に使えるものばかり。日常使用から特別なシーンまで、自然に馴染んで、すべての女性が一日を共に過ごすようにデザインされているという。布地も単色の生地以外にもイザベッラがデザインしたプリント布地や、ツイード、アニマル柄など多岐に渡る。一部のコレクションは、イザベッラが自ら厳選した、希少で高級な生地から生まれている。忘れ去られることなく、リミティッドエディションとして新たな命を吹き込まれた、唯一無二のものだ。
BagsMacondoでは、すべての色合いが物語を紡いでおり、理想的なニュアンスを追求するプロセスは、細心の注意と情熱を注ぐ作業であり、色は単なるディテールではなく、それぞれのバッグの個性を定義する不可欠な要素なのだ。ニュアンスは、芸術と田園への情熱から生まれているそうだ。イザベッラの生家であるボローニャの田舎の家に咲くイングリッシュローズや芍薬の色から、自然界に見られるあらゆる緑の色合い、深みのあるビロードのような色調から、繊細で鮮やかなグラデーションまで、すべての色と組み合わせは、オシャレなおばあさまの姿を見ながらイザベッラ自身が育ってきた環境によって育まれた独創的でエレガントなセンスから生まれている。
ミラノはサンバビラからも程近い、コンセルヴァトーリオ(音楽学校)の近くにショールームを構え、アポイント制だが、基本的に火曜日は必ずオープンしているという。オンラインで購入することが可能ではあるが、ミラノやイタリアの都市で開催されるオシャレなメルカティーノ(多くは屋外で行われる展示販売会)でも販売しているそうだ。今後はベルベットのジャケットのラインの製作も予定されている。イザベッラに彼女のミラノでのお気に入りのカフェを聞いたところ、即答でLù Barだと返ってきた。確かに彼女が生み出すバッグを身につけたミラネーゼがとても似合う感じのカフェなので、思わず頷いてしまった。
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