from MILANO

今最も旬なミラノの情報をお届けいたします。

November. 2020

La stagione di RAMEN (ラーメンの季節)

ミラノは、11月に入って再びセミロックダウンに入ってしまった。今回のロックダウンは、前回の3月から5月半ばまで続いたロックダウンよりも規制が緩いので、セミロックダウンおよびソフトロックダウンと呼ばれている。

今回は、ミラノ市の住民は、仕事や緊急の用事を除いては市の外へ出ることが出来ないのだが、前回は、行動範囲が自宅から200mに制限されていたのに対して今回はミラノ市内であれば自己申請書持参により移動することができる。お店もカテゴリーによっては営業可能となっているが、レストラン、バールなどは、店内での飲食が禁止されているため、テイクアウトやデリバリーで営業を続けるか一時的に閉店をせざるを得ない状況となっている。テイクアウトやデリバリーがこのコロナの影響でミラノおよびイタリア国内に浸透したことは事実だ。写真は、日本で修行をし、新横浜ラーメン博物館内で、カーザ ルカというお店を出していたルカが、ミラノはこのイゾラ地区に出店したCasa Ramenの二号店、Casa Ramen Superでのテーブルセッティング。こちらもロックダウン中はテイクアウトのみの営業。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

Casa Ramen とCasa Ramen Superは、どちらもイゾラ地区にある。過去10年において急激に発展を遂げた再開発地で、若者にとても人気があるエリアだ。このエリアの目印とも言える、「垂直の森」という名のボスコ・ヴェルティカーレ(写真参照)。「垂直の森林」をイメージして建築家ステファノ・ボエリ氏によって設計された高級高層マンションだ。都市では得難い広大な緑化面積を確保し、日射遮蔽効果によるCO2削減などにも貢献しているボスコ・ヴェルティカーレは、サスティナビリティに優れたプロジェクトとして賞も受賞している。写真は、この夏ソーシャルディスタンスを守る中インターナショナルヨガデーのイベントの一環として開催されたヨガエクスペリエンスに参加した時に撮った写真なので緑色が眩しいが、この時期は、この建物の植物も紅葉している。(写真3)

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

イゾラ地区は、その昔泥棒のアジトと言われていたが、再開発計画によっておしゃれな下町へと変身した。

昼間は、割とひっそりしているエリアだが、夜になると数多くのレストランやアペリティーボを楽しめるロカーレに沢山の人で賑わう。コロナ禍では夜もひっそりしてしまっているが、このエリアには注目のレストランが軒を並べる。

写真のCasa Ramenもその一軒。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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イタリアで唯一のブルーノートもこのエリアにあり(写真参照)、昨年までは、私も足繁く通っていた。ロックダウン解除後再び営業をしていたが、他国もそうだと思うが、海外からのアーティストは来られない為、もっぱらイタリア人アーティスト達のライブが多かった。写真は、一昨年に行った大好きなPaula & Jaques Morelenbaum夫妻のライブ。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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さて話をCasa Ramenに戻そう。写真は、Super Veggie Ramen(casaramenshop.itより転載)。ヴェジタリアン向けのラーメン。これ以外にもとんこつラーメンや辛味噌ラーメンなどなどある。ミラノ一号店のCasa Ramenは、予約を受けつけていないことにより、常に長蛇の列が店の前に出来ている。一方並びたくない人達は、予約が可能なCasa Ramen Superへ。ロックダウン現在は、ウェブサイトよりテイクアウトの注文が可能となっている。ウェブサイト上では、一つ一つ丁寧に作られたラーメン用の器やsuper箸置き(写真1)、Tシャツなどその他のガジェットも販売されている。ミラノおよびイタリア人にもお寿司と同様に知られるようになったラーメン。寒くなると好んで食べたくなるというイタリア人も多い。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

ラーメンは、麺が伸びてしまっては台無しになってしまう為、遠方からのテイクアウトは難しい。

Casa Ramenでは、Ramen Kit (写真は、King Tonkotsu Ramen Kit casaramenshop.itより転載)という形で、自宅に戻ってからそれぞれが生麺を調理することが可能になっているメニューとスープのみを温めるだけで残りの麺類はあらかじめ全て調理済みというメニューもある。

11月に入って、お天気が続いているものの気温が下がって霧も立ち込めるようになったミラノ。

そうでなくても再びのロックダウンで、街の活気も薄れ、見えない将来に不安で人々の顔も若干暗くなりがちだ。

こんな時は、ラーメンを自宅で食べて身体の芯から温まるとホッとするのは、日本人の私だけではないはずだ。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。