from MILANO

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November. 2019

Atelier Melania Fumiko

Melania Fumiko (メラニア ふみこ)。この名を聞いて日伊ミックスの女性を想像するだろうか。ニューヨークに生まれ、幼い頃より父親の転勤で世界各地で生活したバックグラウンドを持つ、しとやかでチャーミングなイタリア人女性だ。彼女は自身の名前のイタリアンオートクチュールブランドのデザイナー。私とメラニアの出会いは彼女が高校生の時。イタリアに住み始めて間もない頃、日本で少し嗜んだ裏千家の茶道のお稽古をミラノで再開した。ミラノの裏千家グループの長を務めていたのがメラニアの母パオラで、茶道のみならず慣れないミラノでの生活において色々なアドバイスを頂き、助けて頂いたのだ。(写真:インスタグラム @melania_fumiko より転載)

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

私が結婚して以来しばらくsposina(小さく可愛い花嫁という意味)と呼ばれ、パオラには本当によくして頂き沢山の思い出がある。お洒落にもとても敏感で、私のウェディングドレスやフラワーコーディネートを気に入って褒めて下さったことを思い出す。その彼女の娘メラニアが、若くして母パオラを亡くし、その後結婚し、そして自身のオートクチュールウェディングドレス、プレタクチュールのブランドを立ち上げた事は、年の離れた妹の成長を見守るようでとても感慨深い。彼女の手から生み出されるものは、人やものの間におけるバランスや調和から生まれる美がインスピレーションとなっている。(写真:インスタグラム @melania_fumiko より転載)

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

メラニアのセカンドネームである「ふみこ」。
母パオラは、70年代終わりから80年代初頭にかけて駐在員の妻として東京に滞在していた時、裏千家の茶道に出会い、お茶の魅力に引き込まれ、イタリアに戻ってからミラノでグループを作った。生涯を通じて彼女が特に情熱を持って関わった茶道。東京駐在中にメラニアを身篭ったことを知ったばかりの折、ご主人がニューヨークに転勤になったことで大好きな日本を後にしたパオラが、その後生まれてきた娘に日本での初めての茶道の恩師の名前「ふみこ」をセカンドネームとして命名したのだそうだ。
母の影響もあり、幼いころから日本が身近だった彼女の新作コレクションの中には、kyotoという名の京都の町に見られる提灯を思い起こすドットチュールがあしらわれたウェディングドレス(写真右)、そしてMelania Fumikoプレタクチュールラインの定番のドレスとして着物の生地と西洋のシルクとの組み合わせにより生まれたイブニングドレス(写真左)などがあり、彼女の中に深く息づく日本への愛を感じる。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

2015年にブランドを設立して以来、ウェディングドレスを選びにいらっしゃるお客様にドレス以外のウェディングに関するサポートも心がけていると言う。そんな彼女が先月末ミラノで初めて開催されたミラノジュエリーウィーク期間にジュエリーラインを発表した。彼女のブランドのロゴでもあるイチョウの葉のマーク。日本人なら御存知の方も多いかと思うが、裏千家のマークもイチョウの葉であり、彼女はミラノにある同じくイチョウの葉のマークのホテル、Hotel Senatoを会場に選んだ。
写真は、イベント当日新作のイブニングドレスそしてネックレスを身につけたメラニア。(写真:インスタグラム @melania_fumiko より転載)

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

ジュエリーコレクション「Ginkgo」
今回の発表の際に、展示用ジュエリーホルダーの作成に関わらせて頂いた。
再生、活力、そして不変性のシンボルであるイチョウの葉。シンプルエレガンスを追求しつつ女性らしさを高め続ける現代女性の為に作られたジュエリーだ。イエロー、ホワイト、ピンクゴールドで展開されたイヤリング、ブレスレット、ネックレス、そして指輪。中にはパヴェダイヤが施されたモデルもあり、イエローサファイアとエメラルドを使うことによって秋と春のイチョウの葉を表現している。男性用にはシルバーのカフスも。(写真:フォトグラファー Dina Nerino)

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

メラニアにミラノでのお気に入りの場所を教えてもらった。最近オープンしたというシャンパンバーGauche Caviar。小さいけれどお洒落でほっこりする場所で美味しいドリンクを楽しめるのだそう。日本食が大好きなメラニア。ミラノでオススメするならOmakase、OsakaそしてGastronomia Yamamoto。「日本が恋しくなると行くの。家にいるように落ち着くのよ。」とメラニア。可愛くて気の利いたプレゼントを探すなら洒落た文房具屋Rigadritto。 Indro Montanelli公園やリバティースタイルの建築が素敵な市民水族館は幼い頃の思い出の場所。ブレラにあるOrto Botanicoは、都会の喧騒から離れて一人静かに考え事をしたい時に訪れると言う。
「ミラノの名物でもあるトラムでも私は古い一両車両のトラムが好き。ATMosferaというトラムは中がレストランになっていて、食事をしながら冬の暗闇の中キラキラとしたイルミネーションを見るのは最高よ!」
ミラノはサンバビラより徒歩数分の場所にアトリエを構えるMelania Fumiko。彼女のアトリエに足を運ぶととても優しい物腰で、日本さながらのホスピタリティで歓迎される。ミラノで日本の文化も知っているメラニアに会いに行けば旅先での緊張もほぐれるだろう。そして仕立ての良い素敵なプレタクチュールの一着が見つかるかもしれない。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。