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December. 2019
エトロやプラダのショールームがあるエリアの一角の中庭に佇むArkivio Showroom。 ショールームというと特に有名ブランドのショールームは通常一般客が足を踏み入れることはできない。 ここは、小さなニッチブランドが集まる誰でもアクセス可能なショールーム兼ショップ。
Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)
通訳/クリエイター
大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。
このスペースを運営しているスーザン(写真左より2番目)は、レザー製品で有名なブランドi santi創業者の娘。子育てに専念した後、i santiでの仕事経験を活かし、自身のブランドSusan Santiを立ち上げた。仕立てがよく着心地のよいミラネーゼ好みのデイリーウェアを中心にバッグなどをお客様に提供するにあたって、自分のお店を持たずに出張販売の形を選択したのだそう。「ミラノ至るところで定期的に開催されるメルカティーノと呼ばれる販売会に出店してたけれど、移動など疲れてきてしまって、フィックスの場所が欲しいと思っていたところ、縁あってすぐに見つかったの!」とスーザン。
フィックスの場所とは言ってもウィンドウがある毎日決まった時間にオープンする普通のセレクトショップではなく、自身のブランド以外のメイドインイタリーそして「アルティジャナート」と呼ばれる経験によって得られた知識と技術を基にした物づくりをしている巷であまり知られていない小さなニッチブランドを集めて、月に二回イベントを開催する形式を選んだ。それ以外の日はアポを取って訪れることが可能になっている。また、イベントごとに常に新しいブランドを招待することにしているのだそうだ。
Le camicie di Liciaというシルクブラウスを提供するブランド。コモで一枚一枚丁寧に作られるブラウスは、沢山のモデルそして色があり、サンプルのブラウスを試してみてそれぞれの体型にフィットするように一から作るというオーダーシステムをとっている。シルクという素材がエレガントでセクシーであるため、あらゆる世代のミラネーゼ女性を魅了する。
他にも、多色のシンプルな上質コットンのTシャツやスウェットを取り扱うブランド、カシミアセーターブランド、そしてもちろんスーザンのファミリーブランドであるi santiの商品もある。
ここに集まるそれぞれのブランドを持つ女性達(写真2枚目)は、自分達の商品さえ売れればいいという姿勢ではなく、お互いの商品を把握していて担当者が不在でも協力し合っているのがとても微笑ましい。お互いに情報交換をし、ビジネスを発展させる為にどんな工夫をしていけばいいかなどを話し合ったり、女性ならではの団結力を感じる。やや気持ちの沈んだ顔見知りのお客様が入ってきて、閉店間際だったこともあり、スーザン手作りのスプリッツで皆で和気あいあいとアペリティーボをしながら歓談し、お客様がハッピーな気持ちで帰られたシーンを見て、心が温かくなった。
「ここは、誰かのお家に来て寛げるような空間。ただコーヒーを飲むだけに立ち寄れるようにね!さっきのお客さんも入ってきた時はちょっと落ち込んでたけど、元気になって帰っていったでしょ!」と嬉しそうに語ってくれた。
ショールームのあるエリアで育った生粋のミラネーゼであるスーザンにミラノのオススメの場所を聞いてみた。レストランならDrogheria Milanesi。コーヒーを飲むならミラノの至る場所にあるCaffè Napoli。チェーン店だが、コーヒーの質のレベルが高いそうだ。お気に入りのケーキ屋さんは、Pasticceria Knam。そして前もって予約をすれば見学可能だという i santiによるバッグの博物館(Via Caldara 5)。スーザンの父親が1900年以降に世界各地で出逢った珍しいバッグのコレクションが展示されているのだそうだ。過去にアメリカでも展覧会をしたそう。
12月、クリスマスに向けてプレゼント探しに奔走するミラネーゼ達。Arkivio Showroomがいつオープンしているかを知るにはインスタグラムのアカウントでチェック。気の合う女性同士で集まった時に生まれるポジティブエネルギーが漂う場所で、彼女達が薦めるニッチブランドを覗いてみてはいかが?
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