from MILANO

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February. 2023

VICOLO VIA MAMELI

2020年10月、パンデミック最中にオープンしたVICOLO VIA MAMELI。イタリア人のニコラとアメリカ人のライアンが自分達の世界を表現する場として誕生させたショップ。国籍は違えど2人とも自然豊かな土地で育ち、お互いに部門は異なるが同じファッション業界の仕事に携わっていたという共通点を持ち、シンプルでタイムレスな自然との結びつきを大切にしたサスティナブルなオリジナル商品V.VMシリーズおよび彼等の審美眼にかなった洋服、小物、陶器やグラス、照明器具その他アンティークやヴィンテージ家具は色を塗り直したり手を加えることなくこれまた自然な姿のまま紹介している。写真は、フォトグラファーEnrico Marzico撮影による2月のショップウィンドウの一部。ライアンが昔描いた絵のシリーズが飾られている。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

2月はヴァレンタインの月。もうひとつのウィンドウはニコラが担当したそうで、ピンク色のチューリップの花束がロマンティックな空気を醸し出す。手前にあるハート型の石は、「僕たちが田舎で散歩した時に見つけたものだよ。ヴァレンタインにぴったりでしょ?」とニコラ。2人はミラノのアパートとウンブリア州にある石造りの家でのデュアルライフを楽しんでいる。週末や自由な時間は必ず田舎で過ごすようなのだが、共に一日中とはいかないまでも携帯電話を引き出しに閉まって過ごすそうだ。VICOLO VIA MAMELIのモットーでもある”ENJOY SIMPLICITY & KEEP DISCOVERING”を日常から実践するニコラとライアン。大いなる自然と繋がりシンプルなライフスタイルを好み、常に好奇心を持って活動し色々な気づきを得ることで生活に刺激をもたらす。(写真撮影: Enrico Marzico)

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

初のVICOLO VIA MAMELIオリジナル商品V.VMは、天然蜜蝋でできたシンプルな手づくりキャンドルだったそうだ。(写真参照。写真撮影: Luigi Fiano)彼等は、ライアンの出身地ニューヨーク州に数々存在するシェーカーというコミュニティで使われている1800年の終わりから1900年初頭にかけて作られたシェーカー家具の素朴で実用的なスタイルに惹かれ、シェーカーが電気を使用せず蝋燭の灯で生活をしているということからミラノ郊外で採れた蜜蝋を使った蝋燭を作るという発想が生まれた。その後インドに住む友人とのコラボによりインド原産のリサイクルコットンからできたパッチワークキルトが誕生。こちらはその時に手に入るリサイクルコットンを使用するため、すべて一点物のようだ。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

サルデーニャ島産のリサイクルコルクでできた蓋がついたガラス瓶入り蜜蝋アロマキャンドル。(写真参照。写真撮影: Luigi Fiano)
このシリーズは、徐々にフレグランスが増えている。最初に誕生した香りは彼等のウンブリアの石造りの家からインスピレーションを得た、その名もStone House。次に生まれたのは、昨年のクリスマスにキャンドル好きな私のために娘達が選んでプレゼントしてくれたHerb Garden。田舎の家の窓を朝開けた時に香るハーブ類を蝋燭で再現することで、嗅覚を通して人々をその情景に誘ないたいという彼等の願いによるもの。今、この記事もミントとジャスミンそしてイランイランの優しい香りに包まれ癒されながら書いているのだが、ふと目を閉じると都会にいながら自然に抱かれている錯覚に陥る。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

そしてポンペイ近くで作られている100%天然麻でできたテーブルクロス、ナプキン、キッチンタオルといったリネン類などなど少しずつ商品ラインアップが増えている。 1m X 2m サイズのテーブルクロスリネンは、バスタオルやパレオ、テントなどその用途は多岐に渡る。「とにかくシンプルでエコで実用性のあるものを紹介したい!ゆくゆくは自分達の手でも何かを生み出したい!」と何度も繰り返していたニコラ。話を聞いていくと彼等は、谷崎潤一郎著書の陰翳礼讃に感銘を受け、日本の侘び寂び文化に深く共感すると言う。
お互いに同じフィロソフィーを持っているニコラとライアンだが、「シンプルライフの点で、ライアンは僕よりもっと徹底しててすごいんだよ。僕達が出会った当時、彼はワードローブに20着しか洋服を持っていなかったんだ。彼に影響を受けて、僕も物を減らしたけどまだまだだよ。」とニコラ。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

ニコラ(左)とライアン(中央)のところにはお客さんがお友達を連れてきて、またそのお友達が来るという具合に広がっていて嬉しいと言う。お店が彼等の世界に誘われたお客さん達にとって都会にいながらゆったりと流れる時間を感じたり、自然を身近に感じてリラックスできる避難所のようになっているようだ。ミラノにおける新たな癒やしの場所、VICOLO VIA MAMELIはオンラインショップもあり、世界中への発送が可能だ。もちろん日本へも彼等の世界が届く。毎月イタリア語と英語で届くニュースレターも彼等からの豊かな時間を過ごすヒントが詰まっているのでチェックしてほしい。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。