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August. 2025
イタリアの学校は6月の第1週で終わり、9月半ばまでの3か月間という長ーい夏休みになる。
幼稚園、小学校、中学校に通う子供達を持つイタリアのマンマ達は、子供達を連れてイタリア国内の海の避暑地へ移動し、週末にパパが合流するというスタイルが昔からよくあるパターンだが、6月に1週間ほどどこかへ旅行して、(こんがり小麦色の肌がカッコいいと思っているイタリア人達の行き先は大抵、海)8月に家族全員で2週間のヴァカンツァ(休暇)を過ごすなど、とにかく学校が休みになったと同時に多くの人がミラノからいなくなる。「8月のミラノの街は砂漠だ」と言われるほど、街中の交通量が一気に減る。
Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)
通訳/クリエイター
大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。
ヴァカンス真っ只中である今月のfrom MILANOは、私のひと足早いヴァカンツァについて。先々月、二女が高校を無事卒業し、他の娘達の学校が終わる前に二女と日本から卒業式に出席するためにやってきた私の父と3人で卒業記念の三世代旅をした。
旅先として父と娘が選んだのは、ギリシャの島、サントリーニ島。
ギリシャの島は、ミラネーゼ達の多くも夏の休暇の地として選ぶ。
断崖の上に白壁の家々が密集する景観で有名なサントリーニは「ザ観光地」というイメージが先行していたが、心も身体もゆっくり休まって予想外にとてもよかった。
かつて大爆発を起こした火山が形成したカルデラ地形の一部で、その外輪山にあたるのがサントリーニ本島。特に前もって勉強もせず、あまり余計な情報を頭に入れずに現地へ。それゆえにすべてがとても新鮮に感じる。強いて言えば別のギリシャの島へ行った時にギリシャ料理は食べたことがあったので、美味しいグリークサラダやザジキディップは行く前から楽しみだった。到着後、現地の人にオススメの場所やアクティビティの情報を聞いてどのように過ごすか滞在中の計画を立て、地元の人が行くファンシーではないけれどとにかく美味しくてお手頃なレストラン情報も入手。
海底400メートルにある火山がいまも活動中だということも現地で知った。島の地層を見ているだけでもワクワクする。地質学好きにはたまらない。 2年前に母と長女と卒業記念三世代旅をサルデーニャで楽しんだ時にクルーザーをチャーターして海を楽しんだ話を母から聞いていた父が同じ体験をしたいということで、イタリア製のクルーザーをギリシャでチャーター。
サントリーニ島は、砂浜のビーチというものが無く、海で泳ぐには、ボートに乗って海から小さな砂浜にアクセスするスタイルのようで、更にカルデラ湾からサントリーニ本島に残る溶岩の跡や溶岩の残りでできた島を見るのにボートに乗るアクティビティは最高だった。
船でしかアクセスすることができない電気も通っていない溶岩の残りでできた場所に住む奥さんに捨てられた名物おじいさんは、漁師として生計を立て、週に一度船で本島に買い物に行くそうだ。
午後のクルージングだったので、クルージングのクライマックスには美しいサンセットも拝むことができ、「いい冥土の土産ができたな」と喜んでいる父を見てとても嬉しかった。
1週間弱の短い旅だったが、滞在していた断崖絶壁に佇むホテルの部屋にプールジャグジーがあり、そこに入りながら海を行き交う船をぼーっと眺めて過ごす時間、近場をそれぞれがそれぞれのペースで散歩する時間、夜光煌めく街を見ながらテラスで過ごす時間はとにかくマインドもボディもリラックスする豊かな時間だった。三世代の肉体的にも差がある三人が共に時間を過ごしたサントリーニ島での休暇は、これこそまさにヴァカンツァ=心身を空っぽにする時間だった。
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