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June. 2018
2017年10月のFrom MILANOで「私達のミラノ」を紹介してくれたフォトグラファーカップルのレオナルドとステファーニャを通じて私がミリアムと出逢ったのは3年前。
2011年に友人と立ち上げたSENのアトリエの壁に鯉の絵を描いてくれたことがきっかけだった。
ミリアムは、東洋の書道をベースにしたカリグラフィーアート及び絵画作品を生み出すアーティスト。FEIMOスクールというカリグラフィーを主体とする学校のメンバーでもあり、これまでイタリア国外において数多くの展覧会を開催してきた。
Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)
通訳/クリエイター
大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。
ミラノ市内から15分ほど離れたペスキエラボロメオにあるミリアムのアトリエ。彼女以外に三人のアーティスト達とシェアしているこのスペースはその昔農家の家屋だったという。テラコッタ色の煉瓦造りで、街灯は農家当時のスタイルそのまま、初夏のこの時期、所々に紫陽花、ゼラニウムと色とりどりの花が咲きミラノから少し離れただけで時間がゆっくりと流れるステキな場所。
敷地内には、Trattoria dei Cacciatori(狩人達のトラットリア)という名のレストランもある。
「郊外と言ってもここもミラノ。都会の喧騒に疲れたら少し車を飛ばして、郊外のレストランでランチをとればリフレッシュできるわ!私のミラノのオススメの一つよ。」とミリアム。
ジャンニロの今春から初夏にかけてのテーマ「ジャパニーズモダン」にぴったりの作品をミリアムのコレクションの中に数多く見つけることができる。
写真の作品は、”FOGLIE DI LOTO” (「睡蓮の葉」)。夏の花、睡蓮の葉。50~60年代のイタリアの形而上学の画家モランディにインスピレーションを得たという時間を超越した現実を描写する形而上学的作品。それは夢の世界。
また時に俳句にインスピレーションを受けて作品が生まれることもあるのだとか。
今月6月いっぱいマントヴァにてアトリエを共にシェアしているアーティスト達と展覧会を行なっているということなので、ミラノへ来たついでに車か電車で2~3時間のマントヴァまで足を運んでみてはいかがだろうか。
こちらは”RINASCITA” (「再生」)。
古い世界が新しい世界へ変容する様子を描いた作品だそう。
キャンバスに墨汁とアクリル絵の具で描かれた和紙と楽陶器のコラージュ。
2001年より東洋の瞑想のクラスをとっているというミリアムは、
「私は普遍的なエネルギー、自然とのつながりのエネルギーを信じているの。日本と中国の絵画を学ぶ様々なコースも数多く受講したわ。」とスピリチュアルな面を覗かせる。私達は皆エネルギーで、自分自身と同じ波長を持ち合わせた人と繋がるのはごく自然なこと。そして人と人がどんどん繋がること、人とのご縁は素晴らしい!と言う。
長年にわたり子供達に絵や書道を教えてきたそうで、シュタイナー学校と人文学絵画(人々の感情と魂に関連する絵を学ぶ)コースも受講したことがあるなどあらゆる経験をしてきた彼女は、話し方もエネルギーに満ち溢れていながらとても柔らかい物腰で女性らしくエレガント。
ミリアムの好きな色は、黒、赤、白、ブロンズ。
ファッションにこだわりを持つミラネーゼの御多分に洩れず、ファッションも大好きなミリアムにミラノ市内でオススメのスポットを聞いてみた。Maffei 12 というコンセプトストアがお気に入り。レディースファッションとドッグファッションを中心に50年代風の帽子などをあつかっているそう。そしてなんといってもファッションに関する一押しは、自身柔らかい素材とフェミニンな装いを好み、大好きなブランドの一つであるジョルジョ・アルマーニの美術館、Armani / Silos。もともと食料の貯蔵庫があった場所で、アルマーニ自身が建築プロジェクトを手掛け2015年にオープンした。
ミリアムいわくこの美術館の特徴は何と言っても「エレガンス」に尽きる。アルマーニの芸術とファッションへの強い情熱を反映した展示で、ファッションの歴史を語る巨大なコレクションが集まっている。それぞれの「部屋」では、アルマーニが長年にわたるファッションストーリー、色彩、人生のチャプター、スタイル、ファッショ
ン道を見せてくれ、広々として天井の高い空間が私達をリラックスさせる。展示も決して単調ではなく、想像力を刺激するインスピレーションの宝庫。所々に東洋の文化にインスパイアされていることも垣間見られ、禅的な空気が漂うアルマーニ美術館。ブランドのこれまでの歴史を振り返る常設展のみならず、期間展示もとても興味深いものばかり。閉館後に映画上映なども開催されているようなので、定期的にチェックすることをお勧めする。さて、ミリアムの「私のミラノ」、いかがだっただろうか。
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