from MILANO

今最も旬なミラノの情報をお届けいたします。

August. 2021

Dehors (屋外飲食スペース)

2年ぶりに日本へ一時帰国した、先月。これまでイタリアからの入国は、国指定の場所での3日間の強制隔離が義務付けられていたが、ラッキーなことに強制隔離が解除された後の帰国となったが、しかし14日間の自宅での自主隔離はせざるを得なかった。

毎日のように健康状態の報告、位置確認情報を送り、ビデオ電話がかかってきた。せっかくの日本なのに出歩けないというのが残念な反面、2年ぶりの日本は単身で帰ったからか両親との時間はとても密で、これを機に実家の断捨離などを手伝い、いつもの滞在では子供達との行動でワサワサして両親とゆっくり話すこともままならなかったので、久々に娘であった昔の時間が戻ったようなそんな贅沢な時間を過ごすことができた。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

ようやく隔離生活が終わったと思ったら東京は4度目の緊急事態宣言。日に日に増える感染者数。そんな中で自分なりに気を付けながら自転車などを使って動いた。食事を摂る場所も極力人が多い場所は避けていたのだが、そんな中、気づいたことがあった。東京のレストランは、屋外席を設けている場所が非常に少なかったこと。実家の近くにある公園沿いには、屋外席のあるイタリアンレストランや中華レストラン、そしてカフェがあったし、学生時代の友人と懐かしのオーバカナルカフェも屋外席があったが、全てセットバックされたところに席が設けられていた。なんでも法律で道路に席を作ったり物をおいてはいけないことになっているというではないか。ミラノでは、コロナを機に次々とレストランがフランス語源のdehors(デオール)という名の屋外スペースを作った。写真は、セットバック部分にある席だが、1枚目のジェラテリア(アイスクリーム屋さん)は、元々道路の駐車スペースがあったところにコロナを機に飲食スペースを作った一例。

8月のミラノは、ミラネーゼ達のほとんどがミラノにいない為、通常観光客が足を運ぶエリアのレストランくらいしか営業していないのだが、今年のミラノは半ばの1週間から2週間の夏休みを取るだけでオープンしているところが多いようにも見受けられる。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

サスティナブルな食材を使った料理を提供するオーガニックレストランは、8月に入った途端こぞってみんな夏休み。写真のPOTAFIORI (From MILANO 2019年5月に登場)も早々に夏休みに入っているが、コロナ禍においてこんな風に道路の駐車スペースを削って飲食スペースを設けたレストランは数知れず。安普請でなんでもない木で囲んだだけのスペースも多いが、1枚目のジェラテリアは、遠くから見てもジェラート屋だということが分かる工夫を、POTAFIORIはお花屋さんが経営するレストランらしく、グリーンがふんだんに使われ、小さい庭の如くガーデンという名前まで付いている。また囲いを高くすることで、隣を車が通ってもそれほど気にならない。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

また、コロナ中に出来た新しいレストランは、あらかじめ屋外スペースを設けることができるロケーションを選んでいるところが多い。写真のClotilde Breraは、歩道のセットバック部分にも沢山席があるが、テラス席もあり、テラス席は、通り行く車が気になることなく、サン・マルコ教会を眺めることができる。また、美術館に入っていたレストランは、美術館の中庭部分にテーブルを置き、とっても素敵な空間で食事ができるようにした。アイディアさえあれば、お洒落な空間を作って、どんなところでも飲食できるようにしてしまうのは、柔軟なイタリアの良いところであるように感じる。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

こちらも駐車スペースを潰して、他とは一味違う屋外飲食スペースを設けたレストランの一例。

I Salentiniというこのレストランは、イタリアの踵部分にあたるプーリア州のサレント半島の食事を提供するお店。ルミナリエが煌々と輝いているが、サレントにあるスコッラーノという町が、世界に誇るルミナリエ名人の工房がある町と言われることから遠くからでもここのレストランがどんな料理を出すお店かが分かる。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

ナヴィリオ地区と並んで、夜沢山の人で賑わうイゾラ地区。ブルーノートミラノもあるこの通りは、道路の半分を占領しての屋外飲食スペース。車で通りながらこれは何と大胆な!と思ったが、路駐の車が無くなって、こういうスペースが増えるのは外観的にもむしろ良いのではと個人的に思う。今は、屋外での食事がとても気持ちの良い季節だが、今後寒くなったら店内のみの営業となるのか、はたまた現時点で、ワクチン接種をしていない人は屋外飲食のみしか可能ではないので、暖房器具などを装備して屋外スペースも引き続き稼働するのだろうか。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。