CLORI Home and Flowers。最初のロックダウン時には自転車でのデリバリーをスタートし、ソフトロックダウン中もほとんど家から出ることのないリモートワークをする人達に癒しを与え、他のお店が閉まっていてもお誕生日や記念日にお花を送ってコロナ禍でも大切な人達のお祝いができたと多くの人から感謝の言葉を頂いたそうだ。またバルコニーやテラスで植物を育てる人も増えて、ガーデニングを担当しているオーナーの一人であるフランチェスコ(写真2の左の男性)の指導のもと、ロックダウン中にガーデニングの腕を磨いたお客さんも増えた。
2015年にオープンしたCLORIの存在を知ったのは、今年の4月。5月のFrom MILANOでご紹介したli-sei deli のオーナー、オッキさんのミラノでのお気に入りの場所の一つでli-seiの装花を手がけているのがCLORI。フランチェスカは、「オッキが作る料理は最高。彼女のお店のすべてが大好きだし、彼女も私のお店を気に入ってくれている。」二人ともオーセンティックなアンティーク家具が好きだったりとテイストが似ていてフィーリングがとても合うのだそうだ。CLORIでは自分が持っている花瓶に合わせてフラワーアレンジメントもしてくれるのだが、写真は最初のロックダウンが解けて、それまでデリバリーのみだったお花屋さんに足を運べるようになった5月のお誕生日に合わせて自宅に素敵なお花を飾りたくて作ってもらったブーケ。
こちらは、自宅により近い場所に昨年3月にオープンした二号店。ミラノに古くから存在する典型的なcasa di ringhiera(ミラノに住んでいた作家の須賀敦子さんが自身の著書の中で「踊り場のある家」と訳されていた)の中にあるお店で、これまた雰囲気がある。このお店にいるロベルトに今年のクリスマスリースを作ってもらった。藁のベースにピンクペッパーと苔そして羽を散りばめてふわっとしたリース。私がお店に引き取りに行く前にお店に来たお客さん達から同じものを作って欲しいとリクエストされたので「貴女の名前をとってChikiのリースとみんなで呼んでいるよ。」と言われた。2度目のロックダウン中には、寒さが日に日に増して、色を求めてお店に通った。店の前に並んだ沢山の色とりどりのお花を見て、顔に笑みが溢れ心が癒されるのを感じた。