Terme(テルメ)とは日本語に訳すなら「温泉」ですが、イタリアの温泉はスパ施設に近いもの。Terme Milano (テルメ ミラノ)は、ミラノ市内最大でとてもオシャレなスパ施設。元はATMというミラノの公共交通機関会社の駅として建てられた建物が2010年にスパ施設として生まれ変わりました。20世紀初頭のアール・ヌーヴォー建築の名残り、そして露天風呂が16世紀、スペイン統治時代に作られた城壁で囲まれているというロケーションが、モダンなスパ施設にいながらタイムスリップしたかのように感じさせるミラノ市内の癒しの空間、テルメ ミラノ。
イタリアでは、古くはローマ時代に遡り人々が公共浴場を利用していました。日本の温泉とは違い、水温は平均36度(34度から38度)と体温より少し高めの温度に設定されていて、のぼせることなく長時間お湯に浸かっていられるので、ゆっくりと疲れを癒せるのです。屋内には、足つぼ温冷風呂、足湯、打たせ湯、滝湯などもあり、その他マッサージ施設もあります。写真は低温サウナでStanza del sale(ソルトルーム)。ここでは塩に包まれた空気を身体に吸収してリラックスします。
アロマの充満した風・火・水・土などのテーマ別のリラックスルームもあり、スパを楽しみながら静かにゆったりと休憩することができるのも魅力的。中でも個人的にオススメなのが、このteatro delle meraviglie(不思議な劇場)。ほんのり温かく静かなこの空間では、本を読んだり瞑想をしたり、お昼寝したりと思い思いにリラックスできるのです。入場が14歳以上ということもあり、静かな空間であるのも大人には嬉しいテルメ ミラノ。